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ませんし、この資格を取ったからといって半永久的にその仕事ができるわけではないのです。資格は5年ごとに更新試験を受けなければならないということになっています。日本では糖尿病学会が指導医システムをとっているのですが、アメリカでも同じように単位制度があって、5年間に学会、地方会、大学や健康科学センターで開催するシンポジウム等に出て、このAADEに単位取得を登録していくわけです。5年間に何十単位という単位を取らないと、更新試験を受けることができないということになっています。
こういう細かな案内等に関してはAADEという組織から『AADEニュース』が2ヵ月ごとに出されており、そこにこの講義に出ると何単位取得できるという単位数も全部記載されています。この講義を聞くと看護婦なら20単位、栄養士だと36単位取得できますといったそれぞれのバックグラウンドに持っている資格によって単位数も変わってきています。このCDE認定制度によってもたらされる患者さんへのメリットは4つあります。
まず第1は、質の高い教育とケアを患者さんは受けることができるということです。第2は、患者さん自身がCDEを選ぶことができることです。というのは、AADEあるいはADAという組織に問い合わせをして、自分の住んでいる家の近所にそのCDEを持っている人、施設、あるいはクリニック、CDE自身がコンサルタントとして活躍する場もありますので、そういった人がいるかを問い合わせることができますし、患者さん自身がそういった人を選んで治療を受けることができるということです。
第3は、患者さんがCDEに対してケアのレベルに期待ができ、明確になるということです。患者さん自身がCDEに対して自分のケアのレベル設定をして、自分の教育がそのレベルに達するまでにはどのくらい

 

 

 

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